「iDeCo」 と「NISA」と「つみたてNISA」
確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。
来年1月から、つみたてNISAが始まります。
金融庁のお墨付きの初心者にも始めやすい投資信託やETFで、1年間に40万円まで、最長20年非課税で運用出来る制度です。
コツコツ積立投資で、無理なく大きく資産作りをしましょう。
iDeCoやっているけれど・・つみたてNISAに変えた方がお得?
iDeCoもつみたてNISAも同時に出来ます。iDeCoは掛金全額所得控除という大きな税制優遇がありますが、60歳まで出すことが出来ません。
しかし、NISA・つみたてNISAには運用益非課税でしかありませんが、いつでも引き出すことが出来ます。
ライフプランに合わせ、長期的な資金目標をiDeCoで、中長期の目標をつみたてNISAでと資金配分を状況に合わせて変えられると良いと思います。
iDeCoとNISAやっているけれど、つみたてNISAもやりたい。
NISAとつみたてNISAは併用出来ません。どちらか一方を選びます。年ごとに変更する事も出来ます。金融機関を変えることも出来ます。
変更した場合、新たな買い付けは新しい口座でしか出来ないのですが、既に買い付けしてあるのについてはそのまま置いておくことが出来て、NISA口座の場合購入してから5年目の末まで非課税で運用が出来ます。NISA買い付け口座が移動したからと言って商品を移動させなくてもいいのです。その後5年経ちロールオーバーするのでしたら、同じ金融機関にNISA口座がないとできません。
では、NISAとつみたてNISA、どっちを選んだら良いの。
➝現行NISAをやっている方は、平成33年の購入が最後となりますが、買い付けから最長5年間まで非課税で運用出来ます。ロールオーバーも平成33年までできます。年間120万円まで、個別株、投資信託、を非課税で運用する事が出来ます。かたやつみたて年間40万円まで。今、投資資金が多くある人にとっては120万という枠の魅力が大きいですね。
一方、つみたてNISAはよって、今、NISAで運用されている方は手放すタイミングを見ないといけません。運用中の商品をロールオーバーするなら現行NISAの制度を選択された方が良いです。特に個別株を運用中の場合は状況によりご判断下さい。
反対に、つみたてNISAは投資信託・ETFなので、株式の取引のようにリアルタイムで値段が決まりません。日中とても相場を見ていられないようであれば、コツコツと投資信託で積み立てられてはいかがでしょうか。つみたてNISAは、少しずつコツコツ積み立てて資産形成をする制度です。
どこで口座を開いたら良いの?
iDeCoの場合、金融機関の変更はできるものの手数料がかかってしまいます。毎月の口座管理手数料も掛かります。しかし、NISA・つみたてNISAは口座開設・口座管理に手数料はかかりません。
それぞれ取り扱っている商品で選ぶのも一つの考えです。気になる商品が買えるところで口座を開き、その年はそれで1年買い付けますが、もっと気になる投信が出てこれば、次の年はそこの金融機関でNISA口座を開き、買い付ければ良いのです。
一旦金融機関の口座を開いて、その上でNISA口座を開く必要がありますが、口座を開くのも手数料は掛かりませんし、管理手数料もかかりません。
投資に興味が出てくると、通常の取引にも興味を持たれると思います。取引手数料は金融機関によって若干違いますし、取扱商品も、例えば外国株式が買えたり買えなかったり等、取引できるものが違っています。
iDeCoやNISA・つみたてNISAをきっかけに、投資の世界をのぞいてみるのも良いかもしれません。