お持ちの投資信託の手数料をご存じですか?
確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。
「貯蓄から資産形成へ」
と、今年1月から始まった、投信を活用した資産形成の制度「つみたてNISA」。
投資初心者が、積み上げていくだけで資産形成が出来るように、金融庁が決めた基準に合ったものだけが商品リストにあります。
購入手数料ゼロ、信託報酬もローコストのものです。
これは、金融機関が手数料収入は気にするものの、顧客が儲けているかどうかは気にしていなかったことが背景にあります。
7月4日の日経新聞電子版に、
投信で損失、個人の半数 金融庁調査
という記事がありました。
何処を調査かというと、都銀や地銀さんです。
銀行は運用をするわけではないので、販売手数料が収入になります。
なので、一度買って長期保有するよりも、何度も買って貰った方が良いのです。
それでは時間と複利を利用した資産形成はいつまでたっても出来ません.
そして、もっと問題視されていたのが毎月分配型の投資信託。
資産運用しながら運用益を毎月受け取るものですが、利益を使ってしまったら資産形成にならないし、それどころか運用益が出なくても受け取るので元本が減ってしまいます。そこのところをちゃんと理解して購入しているのか。
以前のコラム
でも書きましたが、「良くわからないけれど、銀行が良いものだと勧めてくれたものだから、良いものだろう。」で購入してしまいます。
その商品の手数料や運用成績とか、ちゃんと商品を見ないまま買ってしまうんです。
金融庁は、投信の比較が出来るように各社共通な指標を設けて、銀行や証券会社に公表を求める考えでいます。
個人としても、商品を知った上で購入しましょう。