金融リテラシー
~~~人生の3大費用~~~
ネットに、「人生の3大費用」が何か、答えられる人は2人に1人 という、あるFPの方が書かれた記事がありました。
「金融リテラシー調査」で、人生の3大費用を指している組み合わせを選ばせるのだが、正解は2人に1人だったそうです。
(正解は、子どもの教育、住宅購入、老後の生活費)
「金融リテラシー」が低いと言いたいのかもしれませんが、
調査された方々が「人生の3大費用」という言葉を知っているか知っていないかだけのことであって、
言葉を知らなくても、出費に対して現状を把握し対策が立てられれば、低いとは言えないと思います。
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日本証券業界のHPによると、「金融リテラシー」とは、
『金融に関する知識や情報を正しく理解し、自らが主体的に判断できる能力であり、
社会人として経済的に自立し、より良い生活を送っていく上で欠かせない生活スキル』
とあります。
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社会問題にもなっている、奨学金返済の問題・住宅ローン破綻・老後破産。
「人生の3大費用」という言葉を知らなくても、大きな出費であることを何となく理解しているのではないでしょうか。
金融についての商品知識ならまだしも、言葉を知っているか知らないかより、
大きな出費が予想されることを理解して、計画的に備えておく事ことが大切だと思うのです。
年収○○○万、子ども二人目産んで大丈夫でしょうか?
3人目が欲しいが、家も欲しい。現収入では難しいけど・・のような相談は、
子どもの教育、住宅が大きな出費となることを知っているからこそ出てくるのです。
対策としては、一律でこれがベストというものはなく、
自分のこだわりに順番をつけて、譲れない物を優先させていくのがベター。
それなりの収入があったり資産家であれば、あれもこれもと出来るかもしれませんが、
ごく一般的な生活のまま、今は買えるからとそこそこの家を買い、子ども達に十分な教育を受けさせて生活も楽しみ、
定年退職後老も旅行や趣味にお金を使う生活は難しいのではありませんか。
~~~時代とともに変化する金融リテラシー~~~
学費云々の話になると、高齢者の方々は国立に行けば良いと仰る方が多いですが、
平成28年度の国立大学の入学金28.2万、年間授業料53.5万。
(入学金は平成14年に改訂のままだし、授業料の53.5万は平成17年に改訂のまま。)
しかし、現65歳の方が学生だった昭和45年の授業料は年間1万2千円、現在の価格にしても約4万3千円。
(年次統計HPより)
確かに当時は安かったのですが、今の授業料は当時の44倍なのです。
もう一つ、高齢者世代からよく聞くのは「学資保険」「定額貯金」で準備すれば・・という意見。
平成2年秋頃、銀行定期金利は6%超、郵貯10年定期が8%超、生命保険の予定利率5.5%前後(お宝保険)、
学資保険に加入された方は良いリターンが得られた時代。
今は、例えば某ネット銀行で定期預金、ゆうちょ定額貯金0.001%。
72を金利で割ると、元金が2倍になる年数が得られるの法則があります。
平成2年 72/8=9年
今 72/0.01=7200年
今は、定期なり学資保険なりに預けていても、勝手に殖えてくれる時代ではないのです。
そして、「銀行は預けるときに手数料が掛からないが、証券会社は手数料を取る」「投資で資産をなくすから、安全な定期預金」という言葉。
人が動けば手数料は掛かります。それが見える形であるかないかだけの違いです。
確かに、商品購入の時に手数料分減ってしまうので、手数料を気にすることは商品選びで重要です。
証券会社の手数料も、インターネットの普及で、安い手数料で取引が出来るようになりました。
株にしても、不動産にしても、何も考えずにリターンだけを狙う事は確かに危険です。
しかし、何もしなくても殖える時代ではありません。
どのようにお金に働いてもらうかを頭に汗をかいて考えて、自分の判断で投資することが必要になってきました。
老後破産・・という言葉が知られているので、何となく大金が必要だということは理解されていると思います。
住宅や教育と違って、なかなか想像できないだけで無く、目先のことにとらわれて後回しになるのが老後のこと。
自分の希望の老後生活にいくら必要なのか、今の状態でいくと幾ら足りないのかを知って、
早めに対策を取れば、時間を味方につけ、元金を複利の力で大きく増やすことが出来ます。
掛けるとき、運用するとき、受け取る時に税制優遇のある確定拠出年金で、
老後資金に余裕を持つこと考えませんか?
日本証券業界のHP
年次統計 HP
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