BIGDATAの活用
四角い話を分かり易く!
4人の子持ちのリケジョかーちゃん、確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。
人工知能AIやBIGデータという言葉が知られるようになりました。
昨年第2期電王戦で、将棋の佐藤天彦名人が将棋ソフトPonanzaに2連敗したことは、世間に衝撃が走りました。
蓄積されたデータから最適な一手を選ぶ将棋は、データにある答えなら、機械に軍配は上がることが予想されます。
人間には勘違いや物忘れがあり、知っていることでも真っ直ぐに引き出せないことが多いものです。
しかし、そのPonanzaも、平成将棋合戦ぽんぽこに破れ引退となります。
GAMEの世界のソフトウエア一つとっても、改良に改良を重ねられて日に日に高度な物になっています。
また、日常生活でも、蓄積されたデータがいろいろなところで活用されています。
情報が混乱している災害時では、Twitter等、SNSでの災害のつぶやきを分析して、何をすれば良いのかを割り出すことが出来ます。
どこで何が不足しているかが分かれば、必要な救援物資が届けられますし、情報の分析から二次災害を防げます。(デマかどうかは、人間の力が必要です)
また、方言にも対応できる翻訳アプリや、雑談から相手が聞きたいことを答えてくれる対話システムまで開発されています。
他に、住宅ローン事業のイエールが、人工知能によるチャットで住宅ローンの相談に乗るシステムを提供しています。
三菱UFJ銀行は住宅ローンのAIによる事前審査を導入し、「スーモ」の利用者を対象に15分で判定が出来るサービスを提供し始めました。
時間と人手が短縮でき、人間の場合に起こるかもしれない「うっかり」がないことは、機械の強みです。
投資の分野で、「ロボアドバイザー」があります。
質問に答えるだけで銘柄選びのアドバイスをしてくれる『アドバイス型』と、運用まで全てやってくれる『一任型』があります。
これは、勝手にAIが運用していると思われますが、アルゴリズム(株価や出来高に応じて、決められた規則に従って自動的に売買をするもの)です。
しかし、AIによるデータを分析が運用の判断・予想に用いられています。
AI投資と言われるYjamも、ヤフーのBIGデータを投資助言会社がAI解析し、運用会社アストマックスに助言します。
野村證券では、政府の景気ウオッチャー調査をAIに学習させて政府・日銀の景気感指数を開発し、さらにSNSデータもAIで分析した指標「SNS×AI 景況感指数」、そして「SNS×AI 鉱工業生産指数」を開発しました。
BIGデータをAIが分析する結果を用いることで、より運用の制度が高くなります。
近い将来、データ分析から運用まで全て、全く人間の手が届かないところで行われるようになるかもしれません。
知らないうちに、特定のところに、都合の良いように利用されてしまうことも考えられます。
資産の防衛のため、中身が分からないものに投資をするのでは無く、投資の知識を身につけておきたいですね。