受け取り方を考える
連休中の青空とは打って変わって、昨日は小寒い一日でした。
確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。
前回の投稿では、ライフスタイルの変化に合わせて資産配分をしましょうとお伝えしました。
使うお金も、ライフスタイルの変化に合わせて配分をしましょう。
確定拠出年金の掛金も然り、受け取るときも然り。
確定拠出年金を一時金で受け取るときは、掛金拠出の年数=勤続年数と見て、退職所得控除が使えます。
例えばiDeCoを20年拠出して、資産が500万円だとします。
他に、勤続31年と4ヶ月の企業から退職一時金1,500万円を受け取るとします。
同時に受け取ると受取金額は合算になり、勤続年数は長い方を使います。
よって、退職所得控除額=40×20+70(32-20)=1,640万円
(2,000-1,640)/2=180万円の課税所得➝所得税9.189万 住民税18万
iDeCoは必ずしも60歳で受け取らなくても良いのです。70歳になるまで利益に非課税で資産運用することが出来ます。今解約すると残念な状態とか、受け取ってもどこかで運用したい場合、iDeCoの解約のタイミングを図る事も出来ます。
例えば、60歳で企業退職一時金、65歳でiDeCoを受け取る場合、所得税・住民税は同時受け取りと同じになります。
しかし、この逆で60歳でiDeCoを受け取り65歳で企業退職一時金を貰う場合は、退職所得控除がそれぞれまるまる使えます。
受け取り方によって、手取りが違ってきます。
もし、年金で受け取った場合、公的年金も合わせて65歳未満は合計額70万以上、65歳以上は120万円以上課税され、国民健康保険料、介護保険料も掛かってきます。
なので、殆どの方は一時金で受け取られます。
しかし、税金を多少払ってでも年金受け取りを希望される方もいらっしゃいます。
知らなくて年金にするのではなく、損をするのは知っているけれど使ってしまうからとか、事情はいろいろです。
商品選びも、受け取り方も、「どれが得か」についつい目が行きます。
その時は得でも、ずっと得なのかは誰にも分からないのです。
一度買ってほったらかして30年ずっと持っているのではなく、自分で商品のことを知って、仕組みを知って、運用をやってみる。
損得を知って、その上で自分のスタイルで商品を選んだり、受け取り方を選ぶこと。
そのためには、商品の知識をつける、仕組みを知ることが大切です。
まず、やってみることです。