学費以外の教育資金について思うこと

確定拠出年金相談ねっと認定FP林です。

中学生の学習塾にいくら掛けたらいい?というテーマの記事が、あるサイトで人気の記事になっていました。

中学校に入ったら学習塾に行くことが当たり前(?)という前提があるから、いくら掛けたら良いかに関心が集まる。

お稽古事にいくら使うというのも関心が高いようですね。

でも、これだけ掛けたからこれだけ成績が伸びるというものではありませんし、掛けないと成績が伸びない訳ではありません。

最低これだけ掛ければ安心というものではありません。

習い事にしても塾の費用にしても、いくら掛けたら良いかは、それぞれの家庭により出してあげられる金額は違いますから、お子さんがやりたいこととすりあわせれば良いかと思います。

本当にやりたいことであれば、家庭から出せる範囲で出資してあげればいいと思います。

6月20日のプレジデントオンライン、茂木健一郎さんの記事「学校教育に頼らず一流になる人の共通点」に

  • 親の経済力が低くても独学する人は大成する

  • お金を掛けて塾に通っても本人にやる気が無ければ意味が無い

とありました。

まさにその通りだと思います。

世間では、『親の経済力が子どもの学力に比例する』といわれています。子どもに教育費を掛けられる家庭の子が学力が高いそうです。

しかし、本当に学力が高いというのは、良い点が取れるのではなく、自ら学ぶ力が高いことなのではないでしょうか。

中学生になったら塾に通うのは当たり前ではなく、何の為に塾に行くのか(あくまでも子どもが主体で)考えてみてはいかがでしょうか。

そして、お金の面からも、中学まで公立であれば、学費そのものは掛かりません。公立高校も授業料無償化、私立高校は無償化へ移行しつつあります。

ですから、なんとなく大学と考えていると、そこで掛かるお金の違いに慌てることになります。

大学の学費はまとまったお金がかかります。全部用意が出来なければ借りることになります。奨学金を借りれば子どもの借金ですし、教育ローンを組めば親の借金になります。

それぞれのご家庭の方針があるかと思いますが、塾の金額をどう家計に取り込むかを考える前に、それが本当に必要かどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

人生の3大支出と言われる、住宅資金、教育資金、老後資金。

どの親御さんも、お子さんに出来るだけ良い教育を受けさせてあげたいもの。

金額を度外視してしまうお気持ちは分かりますが、必要なものかどうか考えてみて下さい。

お子さんが巣立ったあとの老後資金計画、大丈夫ですか?